事務職はいつの時代も人気があります。
「定時で帰れる」「デスクワーク中心で体力的に楽」「休みが安定している」
こうしたイメージを持つ人は多いですよね。
実際、これらは事務職の大きな魅力であり、働きやすさを求める30代女性にも選ばれています。
しかし、事務職にも“良い面だけではない現実”があります。
総合事務職・一般事務職・会社規模によって働き方は大きく異なり、理想とギャップを感じる人も少なくありません。
この記事では、事務職歴19年の私が、**「事務職が人気な理由」と「実際の働き方」**を公平に解説します。
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事務職が人気な理由(理想の部分)
まず、事務職が多くの女性に選ばれる理由を整理しておきましょう。
• デスクワークが中心で体力的に負担が少ない
• 基本的にカレンダー通りの休日
• ノルマや外回りがない
• 残業が他職種に比べ少なめ
• 仕事の進め方が比較的安定している
これらは確かに魅力ですが、すべての会社に当てはまるわけではありません。
ここからは「実際に働くとどうか?」を、総合職・一般職の違いも含めて具体的に解説します。
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ギャップ1:定時で帰れないこともある
◆総合事務職の場合
• 繁忙期は業務が終わらないと帰れない
• 想定外の仕事が入り、急な残業になることも
• 出張同行があり、帰宅が遅くなる日もある
• 宿泊出張に付き合うこともあり、家庭と両立に工夫が必要
◆一般事務職の場合
• 月末月初に残業が出やすい
• 電話対応で定時に席を立てないことも
• 終業間際に依頼が入り残るケースもあり
定時退社できる日も多いですが、
「絶対に毎日」ではない
という点は理解しておくとミスマッチを防げます。
(関連:→ 30代で採用されやすい特徴を解説した記事はこちら)
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ギャップ2:デスクワークだけではない
事務職=パソコン作業だけ、というイメージは実際とは異なる場合も多いです。
◆総合事務職の場合
• 来客対応
• 取引先訪問の同行
• 社内の調整・聞き取り
• 書類の配布・回収
• 日帰り〜宿泊出張に同行
◆一般事務職の場合
• 配属部署によっては社外対応が発生
• 社員の困りごと対応(備品管理、連絡調整など)
• 庶務的な雑務が一定量ある
「ずっと座って作業を続ける」というよりは、
社内外へ細かく動き回るケースもあると知っておくと働きやすさが上がります。
(関連:→ どんなスキルがあると採用されやすいかの記事はこちら)
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ギャップ3:想像以上に“なんでも屋”な一面がある
規模の大きい企業ほど分業が進んでいますが、
中小〜中堅企業では事務職が幅広い業務を担当することもあります。
◆共通でよくある仕事の例
• 備品・消耗品の管理
• 社有車の点検・清掃
• 社内行事の準備
• コピー機のメンテナンス(担当者とのやりとり)
• 受付業務
• 食堂・ロビーの簡単な片づけ
• 地域行事への参加(会社代表として)
「思ったより業務範囲が広い」と感じる人は多いですが、
これは企業の文化や規模によるところが大きく、決して珍しいことではありません。
(関連:→ 未経験でも事務職に転職できる資格まとめはこちら)
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事務職人気の理由と現実のギャップまとめ
【理想】
• 働きやすい
• 体力的負担が少ない
• 安定している
【現実】
• 忙しいタイミングは誰でも残業がある
• デスクワークだけで完結しない
• マルチタスクが多い場合もある
事務職に限った話ではありませんが、
「イメージだけで決めてしまう」とミスマッチが起きやすくなります。
この記事が、事務職を目指す方の働き方イメージを整理するきっかけになれば嬉しいです。
30代で事務職を目指す方は、次の記事も合わせて読むと理解が深まります。
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• 「上場企業の事務職に転職した体験談」



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